Timezone Patek Philippe Spiromax
機械式時計って、精密に加工された金属の部品で組まれてはいるけれど、技術的には完成された、すでに古いものというイメージでとらえられがち。でも、その中身は...

写真はパテック・フィリップのSpiromax hair spring. 腕時計のヒゲゼンマイ。バーゼルで発表されたらしい
ゼンマイの厚さを変えて、さらに中心部の固定部も一体成型。

ヒゲゼンマイの外端はテンワに固定されているため、テンワの振れでヒゲゼンマイが巻き上げられると、固定部が引っ張られ、180度反対側が径方向に圧縮される。
逆に緩み方向に振れた時は、固定端側が圧縮され、反対側が広げられる。
このため、テンワ往復毎に天真には側圧がかかり、摩擦抵抗となって誤差や磨耗の原因となる(?)
外端部を厚く(=剛性を増した)ヒゲゼンマイを使うことで、収縮が均等になり、等時性の向上につながる。

という理解でいいんだろうか?
作り方はエッチングということで、鋼材を切って巻いた普通のひげゼンマイに比べて数倍のコストアップ。しかし、板からエッチングで削り(?)だすとして、素材の厚さより、残す部材の幅のほうがはるかに細い。よくこんな正確にエッチングできるもんだ。去年シリコン製ガンギ車を実現していたし、半導体技術の応用だろう。

板材を厚さ方向でなく、平面方向で板バネとして使う発想は、精度よく作る手間を考えたら普通は使えないけど、クロノグラフやコハゼのバネでよく使われており、時計では普通に使われる手段なのか。

機械時計もまだまだ年々進歩していくな...